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ハイブリッド・ストレージとは

ハイブリッド・ストレージとは

ハイブリッド・ストレージは、フラッシュベースのソリッド・ステート・ディスク(SSD)とハード・ディスク・ドライブ(HDD)を組み合わせて構成された、手頃な価格で利用できる高性能のストレージ・システムです。 

以下に、ハイブリッド・ストレージのメリットや、他のストレージ・オプションとの比較についてご紹介します。

HDD vs SDD

HDD は、磁気コーティングされた高速回転ディスクを使用して永続的なデータ・ストレージを実現します。一般的な HDD の性能は、55〜180 IOPS です。SSD は、半導体セルを使用して永続的なデータ・ストレージを実現します。フラッシュ・メモリとしても知られる SSD は、HDD と比較して大幅に高速で、性能は、3,000~40,000 IOPS です。

何十年もの間、HDD は、家庭用コンピュータからエンタープライズ・レベルのDAS(直接接続型ストレージ)、NAS(ネットワーク接続型ストレージ)、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)に至るまで、あらゆるデータ・ストレージで最も一般的な形式でした。

SSD も、実用化されてから久しい技術ですが、そのコストの高さが普及を遅らせる原因となっていました。HDD と SSD のどちらを選択するかについては、常にコストと性能のバランスが重視されてきました。

ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブ (SSHD)

SSHD は、従来の HDD 磁気ドライブとSSD フラッシュ・メモリを組み合わせて単一つのドライブにしたものです。HDD によって容量要件を満たすことで、フラッシュ・メモリのコストを相殺できるという考えに基づいています。

また、SSHD を使用することで、同じシステム内に HDD と SSD の両方を導入する必要がなくなり、管理が容易になります。ハイブリッド・ドライブは、ハード・ドライブから読み込まれるデータを監視し、アクセス頻度の高いデータを NAND フラッシュ・メモリにキャッシュします。SSD に保存されたデータは格段に高速に処理されるため、重要なファイルやアプリケーションは、SSD による高パフォーマンスのメリットを享受できます。

システムがユーザーの行動を学習することによって、SSD に保存されるデータは時間の経過とともに変化し、特定のファイルやデータの使用量が増加すると、SSD が使用するために、他のデータに切り替わります。SSHD の初期導入時は、ドライブがユーザーの動作を学習するのに時間がかかるため、性能の向上を実感できない場合があります。

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ハイブリッド・ストレージ vs SSD

SSHD と SSD を比較してみた場合、SSD はHDD よりも読み取り・書き込み時間が優れているため、SSHD は常にその HDD コンポーネントによって制限されます。フラッシュ・メモリで優先順位付けされないデータの場合は、HDDの性能に左右されます。

ピュア・ストレージのオールフラッシュ・アレイ vs ハイブリット・フラッシュ・アレイ

エンタープライズ・レベルでは、これらのさまざまなストレージ・オプションのメリットを活かした「アレイ」が利用されます。ほとんどのデータ・ストレージ・アプリケーションには、上記の原則が当てはまり、まとめると次のようになります。

オールフラッシュ・アレイ は、データ・ストレージに不揮発性フラッシュの SSD のみを使用します。停電の影響を受ける可動部品やデータがないため、組織のデータ・センターに最適なパフォーマンスを提供します。 

大容量 SSD の価格は着実に低下しており、IT 管理者が以前抱えていた、オールフラッシュ・システムの導入コストへの懸念は払拭されつつあります。また、フォーム・ファクタの削減、データへの高速アクセス、ビジネスに不可欠な重要なアプリケーションの提供を可能とし、発熱と電力消費も抑えることができます。

ハイブリッド・フラッシュ・アレイ は、HDD と SSD を組み合わせて使用することで、一般的な HDD アレイよりも性能を向上させたものです。少数の SSD を追加してハイブリッド・ストレージ・アレイを構成するだけでも、HDDのみの場合よりも性能が向上します。SSD は、頻繁にアクセスされるデータをより高速なフラッシュ・メモリに移動させるために機能します。

ハイブリッド・ストレージに関する懸念事項としては、アクセス速度や遅延時間以外にも、セキュリティ、コンプライアンス、データの移植性などがあります。いずれも、オールフラッシュ・アレイの性能を超えるものは提供できません。

ピュア・ストレージは、ハイブリッド・ストレージや HDD よりも低コストで、高性能、高密度、俊敏性を提供します。オールフラッシュ・アレイ(AFA)は、クラウドのようなアプリケーションの統合と俊敏性を提供することで、ストレージ・テクノロジに変革をもたらすだけでなく、より経済的な選択肢となります。

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