ランサムウェア攻撃は世界中で拡大を続けており、有効な対策の必要性がますます高まっています。ランサムウェア攻撃から組織やデータを守るには、ハッカーの手口を理解することが有用です。そして、その知識をベースに、攻撃前、攻撃中、攻撃後の 3 つの段階で、組織としてどのような行動を取るべきか、具体的な戦略を立てることが重要です。
本書では、かつてブラックハット・ハッカーとして活動した経験があり、攻撃者の心理や行動を熟知するヘクター・モンセガー(Hector Monsegur)氏が、深い知見を通じて、次の事柄を中心にランサムウェア対策のカギとなるデータ保護について解説しています。
「最近の調査によれば、ランサムウェア攻撃後のリカバリのための平均コストは、ダウンタイム、人件費、デバイスやネットワークのコスト、機会損失、支払われた身代金などを考慮した場合に、1 件あたり、2020 年には約 76万ドル、2021 年にはその 2 倍以上の 185万ドルでした。」