ストレージ・アズ・ア・サービス(STaaS)は、ストレージ・プロバイダがストレージ・リソースやコンピュート・リソースへのアクセスをオンプレミスやクラウドで顧客に提供するサブスクリプション・サービス・モデルです。STaaS は、使用量に応じて料金を支払う運用モデル(OPEX)で IT の俊敏性を高め、コスト削減を可能にします。このページでは、STaaS の概要と仕組み、特長について解説します。
STaaS の基本的な考え方は比較的単純です。他のマネージド・サービスと同様に、サブスクリプション契約によってデータ・ストレージが提供されます。経験のあるサードパーティにデータ・ストレージの基本的な管理を委託することで、ストレージのリソース管理のための技術的な負荷を自社で負うことなく、最先端のストレージ管理テクノロジーと信頼性を享受できます。サブスクリプション・モデルの仕組みについて、以下に詳しく解説します。
STaaS プロバイダが提供するストレージ・サービスのサブスクリプションには、大きく分けて次の 2 通りの形態があります。
どのようなデータ・ストレージのサブスクリプション・モデルが最適かは、ユーザー企業自身が決めなければなりません。高度な俊敏性と粒度が求められるケースほど、一括データ・サブスクリプションよりも SLA のほうがメリットは大きくなります。
データ・ストレージには現在、ブロック、ファイル、オブジェクトという 3 つの主要な形式があります。これらはストレージ・サブスクリプションの総コストに影響を及ぼす可能性があるため、それぞれの違いを理解することが大切です。
ストレージ容量の新規購入は高額な資本支出(CAPEX)となります。将来の容量ニーズが予測しにくい場合には、特に注意が必要です。ビジネスの成長を予測し、ストレージ容量を購入することもできますが、将来その資金は他のビジネスで必要になる可能性も考慮すべきです。
STaaS は、ストレージを運用コスト(OPEX)扱いにします。STaaS では、ユーザーはプロバイダとのサービス・レベル契約(SLA)に署名し、従量課金のストレージ使用料金、データ転送料金(ギガバイトあたりのコストなど)を支払います。最大のメリットは、課金プロセス全体の自動化により、24 時間 365 日、性能と可用性を維持し、ニーズに応じてストレージ容量を拡大/縮小できる点にあります。
STaaS の主なメリットとして、ストレージ・インフラを自社で購入・維持するための初期コストを削減できる点が挙げられます。このことは、不確実性の制御とリスクの最小化につながります。さらに、STaaS プロバイダは、通常、一定の可用性と性能を保証するサービスレベル契約(SLA)を提供します。顧客は、データへのアクセスが常に確保されているという安心感が得られます。
STaaS の主なメリット:
STaaS は、ブロック、ファイル、オブジェクトのいずれのストレージのプロビジョニングにも利用可能で、あらゆるデータ・ニーズを満たします。STaaS の代表的なユースケースの例は次のとおりです。
STaaS というとクラウド・ストレージをイメージされがちです。しかし、オンプレミスのデータ・ストレージで、クラウドのようなシンプルさと俊敏性を実現することができます。
ピュア・ストレージの Evergreen//One は、常に進化する単一のサブスクリプションで、クラウドの利点である運用面の俊敏性をオンプレミスに、ベアメタルのセキュリティと耐障害性をパブリック・クラウドにもたらします。
Evergreen//One の主なメリットは次のとおりです。
Evergreen//One が提供する真のハイブリッド・クラウド・エクスペリエンスは、オンプレミスとクラウドのストレージ・リソースをシンプルなサブスクリプションに統合することで革新的な価値をもたらします。
ピュア・ストレージは、性能、可動率、データ損失ゼロ、バッファ容量、計画的ダウンタイム不要、データ移行不要、エネルギー効率、ランサムウェア・リカバリという複数の SLA を同時に保証する、市場で唯一のベンダーです。ピュア・ストレージの SLA は、本物のコミットメントによって裏付けられており、条件を満たさない場合のサービス・クレジットの提供、改善措置の実施が含まれています。
SLA の内容の例を以下に示します。
Evergreen//One サブスクリプションには、SLA によるサービス品質の保証に加えて、電力やラックスペースのコストをピュア・ストレージが負担するコミットメントが含まれています。ピュア・ストレージは、高効率でサステナブルな製品の提供を通じて、お客さまのデータセンターのグリーン化、サステナビリティ目標の達成に貢献します。お客さまは、コスト削減と同時にサステナビリティ目標を達成し、地球に優しいインフラを構築できます。電力とラックスペースのコストをピュア・ストレージが負担するというコミットメントは、ピュア・ストレージが今後も引き続き、電力/ラック・スペースの消費とコストの最適化に努めることを意味します。電力/ラックスペースのコストに関するピュア・ストレージのコミットメントについてのお問い合わせをお待ちしています。
Evergreen//One は、パブリック・クラウドとオンプレミスのデータ・ストレージを統合する、柔軟性に優れたエンタープライズ・グレードのストレージ・サブスクリプション・サービスです。将来必要となりそうな容量を見越したストレージの購入やリースを不要にします。Evergreen//One を利用することで、コストが明確になり、余分なストレージ容量を購入する必要がなくなります。
1 OPEX の処理には顧客側の監査が必要です。
* Pure as-a-Service は、Evergreen//One に改称しました。
ピュア・ストレージ製品および認定についてのご質問・ご相談を承っております。ご連絡をお待ちしております。
ライブデモのご用命を承っております。ピュアがいかにしてデータを成果に変えるお手伝いができるかをご説明します。
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