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データ・ストレージの最適な購入方法とは

データ・ストレージの新規購入は、高額な設備投資となる可能性があります。そのため、現在のニーズに合わせるだけでなく、将来を見据えて購入の計画を立てることが賢明です。

もちろん、デジタル変革が加速している現代において、将来のストレージ・ニーズを予測することは容易ではありません。そのため、ストレージを十分に購入していないことで性能や容量が不足する、あるいは、余分なストレージを購入することで、ビジネスの他に分野に資金が行き渡らない、といったリスクが生じます。

ここでは、必要な容量や拡張性などを考慮したデータ・ストレージの購入方法について解説します。まず、現在の状況を評価する前に考慮すべき点について説明します。

データ・ストレージを購入する際の注意点

データ・ストレージのニーズは組織によって異なるため、実際に購入する前に、自身の組織についての評価を入念に行う必要があります。保存するデータの種類、バックアップ/リカバリの要件、購入予算など、以下の各項目について、組織の要件を必ず確認します。

必要なストレージ容量

保存するデータの種類によって、必要なストレージ容量が決まり、最終的に、購入するストレージの種類も決まります。

保存するデータは、顧客関係管理(CRM)システムから生成された構造化データや、文書、音声、動画、画像などの大量の非構造化データ、または、その両方の場合もあります。非構造化データは爆発的に増加することがあるため、そのようなデータの生成、保存、分析に使用するのであれば、大規模な高速ストレージの購入を検討する必要があります。これは、小売業でサービスとしてのストレージの需要が高まっている理由の 1 つです。

バックアップ/リカバリのニーズ

効果的なバックアップ・ソリューションは、誤操作によるデータ削除、自然災害、ヒューマンエラーによるデータ損失から組織を保護します。しかし、データのバックアップは、どれくらいの頻度で行う必要があるのか、データのコピーやバックアップは複数必要か、ローカルのバックアップだけで十分か、それとも、オフサイトのバックアップも必要なのか、といったことも考慮する必要があります。

さらに、障害が発生した場合、どの程度の時間でデータを復旧できる必要があるかも重要です。バックアップ・データにどのくらいの時間でアクセスできる必要があるのか、また、ビジネスにとって理想的な RPO(目標復旧時点)と RTO(目標復旧時間)についても確認します。これらは、購入するストレージの種類を決定するうえでの重要な要素です。

IT サポート

ストレージ・ソリューションの中には、セットアップや管理に専門的な知識を必要とするものがあります。大企業では社内に IT 部門があるのが一般的ですが、中小企業では専任者がいないことは珍しくありません。そのため、適切な IT 人材を十分確保できるかどうかも、ソリューションを選択するうえでの重要な要件となります。

参考ブログ:STaaS が IT 運用モデルをどのように変革しているか>>

性能要件

適切な種類のストレージを購入することで、ストレージに依存するアプリケーションやデータベースの性能を最適化できます。ストレージ・ソリューションに必要なスピードは、組織のニーズによって異なります。ビッグ・データに対して高負荷のアルゴリズム計算を行う、コンピューティング・リソースをエッジに移行して 5G を活用するなど、それぞれの用途に応じて、使用するアプリケーションの数と種類、および、個々のデータ・ストレージのニーズを考慮します。

俊敏性とスケーラビリティ

俊敏性はデジタル変革の鍵となります。あらゆる企業が革新的な製品やサービスをできるだけ早く市場に投入したいと考えており、市場の変化や顧客の要求に応じてビジネスの方向性を迅速に転換できることが、競争力の維持につながります。このため、ストレージ・ソリューションにどの程度のスケーラビリティが必要かを検討することが重要です。

ストレージ・リソースの需要増にどれだけ迅速に対応する必要があるか、リソースの需要にリアルタイムで対応する必要があるか、繁忙期や閑散期に応じて規模を拡大・縮小する必要があるか、といった要件を検討することで、適切なストレージ・ソリューションを導き出すことができます。

組織の予算

ストレージ・ソリューションにかかる費用も、選択をするうえでの重要な要素となります。ストレージ・ソリューションの中には、先行投資や継続的な資金投入が必要なものもあります。これには、ハードウェア、IT 担当者のトレーニング、間接費などが含まれます。予算の制約がある場合は、アップグレードが安価なストレージ・ソリューションや、使用したストレージの容量分だけを支払うストレージ・ソリューションを選ぶことが理にかなっています。

ストレージ・ソリューションの例

これらのことを考慮すると、ストレージを購入する際の最適な方法は、ワークロード、組織、予算、データ要件に沿った方法で、上記の全ての事柄に対応できるソリューションを選ぶことです。ストレージには以下のような種類があります。

直接接続ストレージ(DAS):コンピュータやサーバーに直接接続されたデジタル・ストレージ・システムです。DAS の例としては、ハードディスク・ドライブ(HDD)、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、光学デバイス(CD、DVD)、テープ・ストレージなどがあります。DAS ストレージ・ソリューションは、限られた予算で、低コストで高性能なストレージを必要とする中小企業に適しています。

ネットワーク接続ストレージ(NAS):複数のユーザーやデバイス対して、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)を介してストレージの共有やアクセスを可能にする専用のファイル・ストレージ・システムです。NAS は、大容量かつ低コストであるため、非構造化データの保存に適しています。

ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN):オンプレミスで一般的に利用される一元化されたデータ・ストレージ・ソリューションです。SAN は、複数のサーバーからストレージ・リソースをプールし、ネットワーク上の他のコンピュータやサーバーから利用できるようにするもので、直接接続ストレージ(DAS)に似ています。ただし、SAN の設置には多額の費用がかかり、保守には IT の専門知識が必要なため、一般的に予算が潤沢な組織に適しています。

クラウド・ストレージ:データ・ストレージはセキュアなデータセンターでリモートでホストされ、クラウド・サービス・プロバイダによって消費者にサービスとして提供されるストレージ・モデルです。リソースはネットワークやインターネット経由で利用でき、プロバイダがストレージ・ソリューションの管理・保守を行います。リソースはオンデマンドで提供され、PAYG(Pay as you go:従量課金)モデルで利用します。

サービスとしてのストレージ(STaaS):ストレージ・ハードウェアにかかる高額なコストを抑えつつ、製品やサービスを迅速に展開できる費用対効果の高いソリューションです。STaaS モデルでは、必要に応じてストレージをデプロイできるため、将来の必要量を予測して、余分なストレージを購入する必要がありません。また、STaaS ソリューションは完全マネージド型のサービスによって、熟練の IT 担当者からのサポートを受けることができるため、自社の IT スタッフの雇用やトレーニングに関連する費用を削減できます。このモデルは、先進的なストレージ・テクノロジーが登場した場合に、すぐに利用できるというメリットもあります。

ピュア・ストレージが提供する柔軟なストレージ

ストレージの使用量を予測するのは容易ではありません。ピュア・ストレージが提供するサービスとしてのストレージ(STaaS)は、現在必要な容量だけを購入し、市場の変化に合わせて容易に拡張・縮小できます。これにより、想定外の事態に対しても柔軟な対応が可能になります。

Evergreen//One は、パブリック・クラウドとオンプレミスのデータ・ストレージを統合する、柔軟性に優れたエンタープライズ・グレードのストレージ・サブスクリプション・サービスです。使用した分だけを支払うことで、コストを削減できます。また、データ・ストレージの管理をピュア・ストレージに任せることで、運用リスクも軽減できます。Evergreen//Forever™ サブスクリプションには、エンタープライズ・レベルのケイパビリティが購入時に全てバンドルされており、シームレスなハードウェア/ソフトウェアのアップグレードおよび将来のテクノロジーへの互換性を確保することで、ストレージを常に最新の状態に保ちます。

ピュア・ストレージは、必要なときに、必要なだけ、常に最新のストレージをお届けします。

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